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LT「QAエンジニアを諦めつつある」こぼれ話

先月また歳をとりまして…三十代半ばすぎ、めっちゃ具合悪いですね…
というわけで元気が出なくてまとめてなかったんですが、ふりかえりのために記事にしとこうと思いました。

イベントについて

QA engineer at a Startup vol.12に呼んでいただきまして。話してきました。発端はこの記事ですね。

blog.dashi-no-ajiwai.net

資料はこちらです。

speakerdeck.com

トーク内容(抄)

  • 「QA = テスト」ではない、みたいな議論は30年以上なされており結論は出ないので、"QAエンジニア"像は自分で決める
  • 品質は主観的で相対的、誰の視点で品質を捉えるか?ということを考えてみる
  • 限られたリソースで最大限コミットするために、好きなこと・やりたいことをやる
    • スキ😊パワー を活かす

よもやま

"QAエンジニア"という職種名と実情

そもそも職種名がアレですよね…*1とずーっと思ってるんですが、お話しした通り、もう30年はモメてるっぽい職種名ですからね…。

QAエンジニアという職種とそれに包含されるロールについては、QMファンネルと呼ばれる整理も有名かと思います。

www.slideshare.net

ただ、これも「(狭義の)テストをする」ことをベースとしたものなので、「(狭義の)テスト苦手!したくない!🥺」という私にとってはあまりしっくりこないものでありました。私が一番やりたいのは ソフトウェア自体(と付随してそのテスト)の可塑性を高めて変化に追随できるようにしつつ、堅牢性を評価できるようにする というようなものなのです。SETでもないです。

ということで、もういいや!QAエンジニアだけど(狭義の)テストしねえ!とヤケになって記事書いたのが今回のLTにつながりました。

あと、こういう痛快な会話もありました。本当にそうですね、って思ってます。まあ私はQAエンジニアという職種を隠れ蓑にしているので若干後ろめたいですが。

「テストをしない」ということ

いや、「テストをしない」というのは詭弁です。わかっています。わかっているのです…。
というのも、やはりQA界隈の"テスト"というものが広すぎるからです。なので、前の節ではあえて"(狭義の)"をつけていました。テスト、と言った場合、(特に動的テストの)テスト分析〜実施とその周辺が一般的だと思います。

ISTQB Glossaryによる"テスト"の定義がコチラです。

コンポーネントやシステム、および関連する作業成果物の品質を評価するための、ソフトウェア開発ライフサイクル内のプロセス。

「品質を評価するためのプロセス」がぜ〜んぶテストだ、と言っているわけです。なのでここのレベル感が各々違うので、ちょいちょい認識の齟齬が生まれるんですよね。
(かくいう私も「レビューもテスト」みたいな文言に触れた時は「えぇ〜」って感じでした。開発エンジニア上がりだとそう思いやすいのでは)

ということで、LTではまとめの方で話したのですが、上記定義のテストをマインドとして持っていれば、それはQAエンジニアなのではなかろうか、と思っています。

さいごに

時間を割いて聞いてくださった皆さま、そしてQaaS運営の皆さま、ありがとうございました!
特に誰かに刺さることも期待せず、「こういう道もあるのではなかろうか」という自己肯定のためのLTでしたが、結果話してよかったと思います。

QAエンジニアしていると、(狭義の)テストに関連する業務が主ではあるのですが、それ以外の道もありそうだと伝われば幸いです。

↓アイキャッチ用画像です、新潟行く機会があればラーメンを食べるといいですよ

*1:個人的にはSREも微妙だと思ってます。reliabilityを考えるのはインフラだけではないだろう、という感じです。