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QAエンジニアを諦めつつある(今更JaSST'25 Tokyoの感想)

なんか、肩の荷がおりてきました。

一応"QAエンジニア"と5年ほど名乗っています。
特にQAエンジニアになるために必要な資格なんてないので、問題はないはずです。
(JSTQB FLすらも持ってないです)

なんですが、ずーっと負い目があったんですよね。「テストを作る」という経験が乏しいので。

元々C++のエンジニアをやっており、ダサいテストに辟易し、「テストは自動化できるものはした方がいい」と思ってコンバートしての現職です。
なので、「自動化する」ということにwillがあったものの、どういうテストを作るべきか?という部分は後付けでした。

それを5年ほど引きずってきました。

そして迎えたJaSST'25 Tokyo。たくさんのセッションとたくさんの人たち。
QA界隈に拭えない抵抗感があったんですが…割とどうでもいいのかもしれないと思いました。

みんなそれなりにテストの話はしていたんですが、それよりは「AI時代どうする」とか「組織課題どうする」とかそういう話が多くて、別にテストに閉ざした話だけではなく、「どうしていこっか」「こうしたらちょっとよかった」という感じでした。

あああ、凝り固まってたんだ、と思い知らされました。

QAエンジニアたるものテスト設計ができなければならない、テスト分析で疎にして漏らさずのモデリングができないといけない、テスト計画で適切にテストレベル設定ができていないといけない、テスト実装・実施して不具合分析できないといけない….
なんて勝手に思って勝手に負い目を感じていたんだな、と。

もちろんQAエンジニアとしてのコアコンピタンス?コアスキル?としてのテストの考え方は必要ですが、別に「絶対にバキバキにできないといけない」ものでもなく、それなりに理解できていればいい、のかもしれない。


なあ〜んて思ってのJaSST'25 Tokyo打ち上げ。同僚QAエンジニア2人に「テスト設計できないんよ」と吐露しまして。

「知ってる」
「うん、できないよね」
「やろうと思えばできるでしょ、やろうと思わないだけで」

痛快なコメントをくらいました。が、晴れやかでした。もうテスト設計とか、おれやんなくていいや!って感じです。正直やりたいと思わないし、得意じゃない、たぶん。


ということで、ワタシ、(今まで思ってた一般の)QAエンジニアになることを諦めることにしました。
(狭義の)ソフトウェアテストはしないけども、その代わり開発エンジニア・ビジネスメンバーが自動テストを読みやすい作りやすいとか、CI/CDパイプラインが元気に動いてリグレッションテストしながら自動でプロダクトがデプロイされるとか、プロダクトコード自体の品質がいいとか、品質改善につなげられるモニタリングするとか。

考えてみれば、元々エンジニア上がりだというのをあまりアドバンテージにしてこなかった(逆にQA畑でないことだけ考えていた)のかもしれないなあ、という感じです。労せず普通にソースコード読み書きできるQAエンジニアって多くないのに、それを捨ててテストエンジニアになる必要はなかった。

しかも、別にSET(Software Engineer in Test)でもないな、という感じです。テストだけをエンジニアリングするわけではなく、普通にプロダクトコードとかデプロイパイプラインとかにも携わっていきたいので。なので、「SET寄り」ではあるけどもSETではないな、という感じです。

じゃあなんて名乗るか?っていうと、結局QAエンジニアなんですよね。「品質良くしたい」というのは同じなので。QAエンジニアって元々ファジーで雲を掴むようなぼやけた職種なので、それを隠れ蓑にしようと思ってます。

ということで、肩書きはQAエンジニアのままだけど、内部的には大きな変化があったよ、というお話でした。今後ともご贔屓に!


同僚QAエンジニア2人には日々刺激をもらっていますが、特に今回は触媒として私に大きな気づきを与えてくれました。いつもありがとうね!

↓アイキャッチ用画像です、アナザースカイでパクソジュンが来てた青島!